骨粗しょう症 ナビ

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症とは、骨形成速度よりも骨吸収速度が高いことにより、骨に小さな穴が多発する症状をいいます。しかし、骨に小さな穴が多くあるといっても、長い人生を送っている間に極めてゆっくりとした速度で進行してきたものなので、骨の弱さを補うように骨の周囲の組織が変化したり、また骨の弱さに応じた暮らしぶりに自然に変わっているものです。

そのため、骨が弱いと診断されたり、判定されたからといっても、その人が次の年には間違いなく骨折するとは限らず、逆にほとんどの骨粗しょう症の患者は次の年を骨折知らずで過ごせるものです。これらの点が、成人病や慢性疾患に対するのと同様、体の順応性の豊かさともいえます。しかし、あまり油断して骨が弱くなるままにまかせておくと、いつかは骨折で悩まされるといった状態に陥りやすいのも事実です。

そして骨粗しょう症は、背中が曲がることに現れる骨の変形、骨性の痛み、さらに骨折の原因となります。骨折は一般に強い外力が加わった場合に起こりますが、骨粗しょう症においては、日常生活程度の負荷によって骨折を引き起こします。そして、骨折による痛みや障害はもちろん、大腿骨や股関節の骨折は、いわゆる高齢者の寝たきりにつながるので注意が必要です。

骨粗しょう症は中年以降に見られ、患者の8割は女性です。日本においては1000万人、アメリカ合衆国では3000万人に症状が現れていると考えられています。

骨は、正常時は常に骨芽細胞と破骨細胞によって形成・吸収がバランスよく行われ、古い骨を壊して新しい骨を作り、一定の量を保っています。高齢の女性においては性ホルモンの一種であるエストロゲンの産出量が閉経後に急速に低下し、エストロゲンには骨芽細胞の活動を高める作用があるため、閉経によって骨粗鬆症へと進みやすいのです。さらに女性は男性に比べて、もともと骨量が少ないため、形成・吸収のバランスが崩れた時に、症状が表面化しやすいのです。